田んぼの生き物調査
7月14日(土)に加美よつば有機米生産部会の方たちと田んぼの生き物調査を行いました。
去年は個人的な知り合いを通して、千葉シャープゲンゴロウモドキ保全研究会に生き物調査をお願いしたのですが、水生昆虫から雑草、水質まで幅広く知識を持っており、調査方法が素晴らしかったので今度は是非自然栽培に学ぶ会の方たちや地元の農家の方たちと一緒に生き物調査をやってみたいと思いましてようやく実現することが出来ました。
まず生き物調査と水質調査に分かれて調査を開始しました。水質調査ではpHや電気伝導度(EC)、溶存酸素(DO)を水尻と水口で測定しました。生き物調査はタモ網を使用して1mの幅をすくい取り、そこにどれほどの数や種類の生き物が観察出来るかを記録しました。
自然栽培2年目、6年目の田んぼ、慣行田を調査したのですが、慣行田と比較して自然栽培の田んぼでは明らかに多くの種類の昆虫が生息していました。講師の話では慣行田でも生き物はいるが特定の昆虫が大量発生して種類は少なくなる傾向があるそうです。調査結果は報告書を作成していただいた後、ホームページに掲載する予定です。
生き物調査の後は長沼太一さんの自宅で講演会を行いました。水質と昆虫の生息の関係や今回観察された昆虫の説明、全国での保全活動の取り組みについてお話していただきました。アメリカザリガニやブラックバスなどの外来種が一度入ってきてしまうと取り除くのがどれほど大変なのか教えていただきました。昆虫を増やそうと遠く離れた地域から生物を放流してしまうと生態系が崩れてしまうことが分かりました。
講演会終了後、伊藤丈夫さんの自宅に移動して夕食会をしました。参加者の方たちで意見交換をしながらバーベキューを美味しくいただきました。
夜には長沼太一さんの自宅近くに戻りホタルの観察会をしました。講演会で教えていただいたオスとメスの区別の仕方を使って、見分けることも出来ました。どうやらこの時期はオスが多いようでした。
多くの方たちに参加していただき、盛大に生き物調査を催すことが出来ました。東京からお越しいただいた講師の方を始め、会場を貸してくださった長沼様、伊藤様、会場設営に協力していただいた皆様本当にどうもありがとうございました!
配信責任者 小坂 真也
NPO法人木村秋則自然栽培に学ぶ会
理事長 清水精二